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>>なんとも、詭弁を聞かされるとは大変失望しました。平和主義とは起こってしまった出来事には全く対処が不能なのですか。
戦争の歴史は「失望」の連続です。起こった出来事は起こった出来事ですから変えることはできないのは当然です。でもその戦争に対する「失望」を今後無くす為に頑張るしかないでしょう?
>>片方の国が相手を敵視している状態で、もう片方の国が融和策を取って成功した例はない。対話と圧力を用い、解決していくより他に手法はない。・・・そういう事で良いのですね。
いいえ。ベルリンの壁は特に武力行使をしなくても人々のデモと希望の力で結局壊れましたし、冷戦もアメリカとソ連が核爆弾を打ち込みあうことなく終わりました。韓国は日本を「敵視」して軍隊を持ったけれども、日本に攻め込むことはなく日韓共同宣言が生まれましたし、アメリカが中国に対してミサイルを911テロ前に用意することに決めたけれど911が起こった後、今のところその緊張は回避されました。私が言いたかったのは、例え敵でも、軍事力を持っている相手を極度に敵視しないことによって相手の敵意を駆り立てないようにしていれば紛争はおきていないので、したがって戦争になっていない、ということです。
>>え? 何を言っているんですか? 南アフリカで紛争?言っている意味がよくわかりません、具体的な例を挙げて貰えませんか?
これは経済制裁のテーマになった時に取り上げたいと思っているアパルトヘイトの例ですが簡単に説明しますと、公にはアパルトヘイトを撤廃する為、南ア「政府」に対して世界が経済制裁をしたんですけれど、国連を始め各国がマンデラさんやムベキさんがいたANC(アフリカ人民会議)という南アの反アパルトヘイト団体(今は政党だが当時は団体)をサポートしました。ANCはアパルトヘイト下で地位の低い黒人達の亡命をうながして教育を受けさせたり国内の黒人の意識活動を推進し、南ア(白人)財界は利益を守るためにANCと協力して経済を保とうと(そして革命をコントロールしようと)しました。その結果国はじわじわと経済成長を続けそのまま成長を続ける為には、国民80%を占める黒人の低賃金・無技術労働だけでは人手が足りなくなった上、黒人の反体制運動が盛んになりました。そして結局アパルトヘイトを保つお金と労力が「政府」に無くなりアメリカの南北戦争の様に戦争になることなく、アパルトヘイト制度が終結したんですね。もちろんこの事件にはソ連崩壊などいろいろな要素は付いてきますが、平和的解決のケースとして大いに参考になるというまでです。
では、湾岸戦争のことに戻りましょうっ!
JSFさんのご指摘を引用します。
>>短絡的であると言えます。そんなことを言い出すならソ連がフセインを産んだ、とも言えてしまいます。
分かりました。そうですよね、私が言い過ぎましたよね。すみません・・・。アメリカとソ連と、サポートした国が全部でフセインに力を与えた、といった方が妥当ですよね。添付していただいた資料から見てもそうですよね。
とても分かりやすい資料をありがとうございました。頂いた情報を元にいろいろ調べていたら、こんなページを見つけました。
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/iraq.html
このページを見てみてください!JSFさんの資料と同じようなことが書いてあるんですけれども下のほうに「クウェート侵攻9カ月前、イラクに10億ドル信用供与 米紙報道」という記事が付いていて、
>>イラクにとって見れば、自分とアメリカやサウジと仲良しなどとは夢にも思っていません。
という状態だったかもしれませんけれど、その事実とアメリカがフセインにクエート侵攻を(1週間前に)暗に容認したという事実が合い重なればまさに私が以前書き込みましたように、「フセインはアメリカもソ連もクウェート侵攻のときに敵に廻ってくるとは思っていなかったのでは」ないか、という予想が立てられないわけでもないとやはり思いました。「信用供与」としてアメリカからこれだけの額をもらっておいて、フセインは本当にアメリカが敵となって攻めてくると思っていたのでしょうか・・・?
どちらにしても言えるのは、フセインがソ連が味方に付くと思っていたにしろ、アメリカが攻めてこないと思っていたにしろ、上のページの資料からも分かるようにイラン・イラク戦争の時も湾岸戦争も儲かったのは他国の軍需産業のビジネスですし、俗に「大量破壊兵器」呼ばれる化学・細菌兵器は80年代にアメリカから輸出されたものですし、それを使ってフセインはイラン人・クルド人の大虐殺をしましたから、例え、
>>イ・イ戦争でアメリカがイラク側を支援したのはイスラム革命の波及を恐れた事、そしてサウジやクウェートもイラクを防波堤にする気で支援しています。
だったり、
>>私はイ・イ戦争でアメリカがイラクを支援したことは大変、妥当な判断であると思っています。
だったとしても必要以上のビジネスだったのではないか・・・とそれに巻き込まれて亡くなった人々のことを考えると思いますし、今年のイラク侵攻はそのアメリカが以前輸出した「大量破壊兵器」をフセインが持っているから、という名目でしたのでそれ自体も奇妙な理由に聞こえたりするわけです。ブッシュ政権は軍需産業や石油産業とも(父政権の時代から)深いかかわりがある人々なので、アメリカという世界をリードしている国故に、今回のイラク侵攻の理由に対していろいろな人が「反米」として文句を言うのはこの辺りにも起源しています。*1
ですから、
>>ソ連はイラクとの深い繋がりを利用して危機の発生を未然に防ぐ事が出来た筈です。
と、そのぐらいソ連に力があったら良かったですけれどアメリカがそれだけフセインに投資をしていて、冷戦も終わりアメリカと仲良くすることに決めたソ連がフセインに対して何ができたかは私には良く分かりません・・・。どういうことが可能だったと思いますか?
それでは、長くなりましたが今日はこの辺で〜!
新しい掲示板の提案ありがとうございます!今のとこ、私のページでいけると思いますのでこのままでいいです!でも、もしホームページがいっぱいになってしまいそうだったら(そんな長く続いたらすごいねっ!)その時はお願い致します★
PS. JSFさんも対話を楽しんでいてくれて私はとてもうれしいです☆
*1
藤原征矢のティータイム・トークから
ブッシュ政権の軍需産業と石油産業との密着なつながりを指摘しています。参考程度にどうぞ。
http://www.geocities.jp/qzb13521/iraq2.html
(9月25日8時25分)
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