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****Open Dialogueの続き☆2ページ目****

+++Minminpieからの書き込みの続き
→→続き→→

結局、イギリスのその時代の政策は自国の利益のみに走っていたとも取れるかもしれませんね。これは戦争反対、という平和を求めていると言うよりは取り合えず、自分と自分の陣地(植民地)だけ守っとこうっ!というノリですね・・・。しかもこの時期はですね、丁度日本軍がアジアのイギリスの植民地、香港やシンガポールに攻め込もうとしている時期なんですよ。そっちを守る兵を確保したかった、という時代背景を書いてある資料がいくつかありましたよ!

>>ではラインラント進駐時に英仏が軍事制裁をかけ、ドイツが素直に撤退した場合を考えます。
当然、国際社会はドイツにペナルティを与えようとする筈です。それは形骸化しつつあったベルサイユ条約を再び厳格にドイツに付き付け、ドイツの経済力と軍事力を両方とも締め上げる事になっていたのは間違いないでしょう。

このときの「国際社会」はどの国になるでしょうね? 現在でいう191ヵ国加盟の国連(国際連合)のような国々ではありませんよね。1936年時の国際連盟はアメリカは加入しておらず、ドイツのラインラント進駐時はドイツはもちろん、日本も入っていなかったですね。当時連盟参加の大きな国は、イギリス・フランス・イタリア(1937脱退)・ソ連(1939脱退)でした。圧力をかけられるほどの大きな国は結局そういうメンバーでしたから、もしその進駐時にナチスに制裁が起こったかどうかは結構疑問が残ります。アメリカはその時ニューディール政策が失敗して景気ががたがたでしたし、ほとんど国外に干渉していません。戦争が広がればアメリカ国の石油も産業も需要が増えますから、好都合だったかもしれません。

もしイギリス・フランスがドイツのラインラント進駐の時に軍事制裁をかけたとしても、ナチスに国際的に圧力がかかったかは疑問です。ヒットラーは国際連盟の基盤の薄さをイタリアのエチオピア侵攻を見て既に状況把握していたでしょうし、進駐を企てた時に状況に応じて撤退も考えていたわけですから、もし英仏が軍事制裁をかけたとしても潔く撤退してまた時を見計らったかもしれませんね。

少々別のトピックになりますが、今年のアメリカのイラク攻撃も、アメリカの北朝鮮にする平和的な態度もこのように決して単純な解釈で読み取れるものではありません。先に述べたイギリスの自分の土地(特に経済)だけ守っとこうっ!的なノリが特に右派に強いです。あんなに強硬な態度(条件)で突然イラクを攻めたのに、なんで北朝鮮を「危険(テロ)国家」として「先制攻撃」をしないんでしょうね? いろいろ資料をお読みになればきっと面白いと思いますので、ぜひJSFさんの主張を深める為に、参考にしてみてくださいね!

それではまた、ちかいうちに!週末は今年最後の海に行きます。ボディーボードもっとうまくなれるように、がんばります〜〜!

何回か自分の書き込みを読み直したんですけど、JSFさんに「さん」が抜けてたり、同じ内容を何回か繰り返したり、文読みづらいですね。反省です。もし、意味が通じない場所があれば、分かりやすく書き直しますね。では!

(8月23日6時49分)

+++JSFさんからの書き込み
>JFSさんの意味する「反戦平和」というよりは、「協力放棄」
>ということですね。 

軍事制裁を放棄したということですよ。 何度も言いますが反戦平和はダシですから。

>イタリアはエチオピアに侵攻しました。

エチオピアが見放された理由は黒人国家だから。
というより、イタリア以外の国でエチオピアに魅力を感じていた国が無かったからです。

>なぜならフランスとイタリアはこのとき協力関係にあったし

・・・勘違いしないで下さい、ストレーザ戦線は対ドイツ非難決議に過ぎません。

>しかもこの時期はですね、丁度日本軍がアジアのイギリスの >植民地、香港やシンガポールに攻め込もうとしている時期な >んですよ。

時期外れです。当時の日本軍は北方重視でした。
ゾルゲ事件は1941年です。1930年代にシンガポールに攻めこむなど荒唐無稽です。

>結局、イギリスのその時代の政策は自国の利益のみに走って
>いたとも取れるかもしれませんね。
自国の利益を追求するのは国家として当然の理です。
現在でも変わりはありません。
何故、ラインラント進駐時に戦争を決断しなかったのか・・・戦争は国力を大きく磨り減らすから、です。
金と人を消耗していくからです。
第1次大戦後の厭戦ムードは、重いものでした。

>もしその進駐時にナチスに制裁が起こったかどうかは結構疑問
>が残ります。

疑問も何も、“ベルサイユ条約を厳格に適用する”だけでドイツは圧迫されます。
少なくとも軍事力は大きな制限を受け、ドイツ再軍備宣言は撤回されたことでしょう。

軍隊が無ければ戦争は出来ません。

>もし英仏が軍事制裁をかけたとしても潔く撤退してまた時を見
>計らったかもしれませんね。

例えて撤退してもベルサイユ条約の厳格化,と言う報復がドイツ軍の手足をもぎ取ります。

>先に述べたイギリスの自分の土地(特に経済)だけ守っとこうっ
>!的なノリが特に右派に強いです

そういう思想は左右に関係ありませんよ。フランスはミッテラン時代でも自国の権益を強く守りました。ソ連や中国は?・・・言わずもがな。
自国の権益を守るのは当然の理です。

>あんなに強硬な態度(条件)で突然イラクを攻めたのに、なんで
>北朝鮮を「危険(テロ)国家」として「先制攻撃」をしないん
>でしょうね? 

イラク戦争は「突然に」ではありません。湾岸戦争の続きと見てください。

何故、北朝鮮よりもイラクが先だったのか?
これは大国同士のパワーゲームという面があります。

湾岸戦争にまで遡りましょう。
フセインはクウェート侵攻時、ソ連の援護が受けられるものと理解していました。そうすればアメリカ軍は容易には動けないだろう・・・しかし、当時のソ連は崩壊寸前で中東に手を出す余裕は全く無く、放置されてしまいます。これがフセイン最大の誤算です。
今回のイラク戦争も、大国間のパワーゲームの結果、アメリカに反対する各国の動きが弱く押し切られました。

北朝鮮はどうか? 大国間のパワーゲームにロシア、中国という存在が参加して来ます。両国は北朝鮮に国境を接しており、イラクとは比べ物にならない緊張を与えています。

(8月23日13時8分)

+++Minminpieからの書き込み
JSFさん
週末はいかが過ごされましたか? 私はなんとか海にごーいんに入ることができました。水冷たかったけど・・・しかも波も超低かったけど・・・。気持ちボディボーを楽しみました。それでは、思うことを書いていきたいと思います。

>>軍事制裁を放棄したということですよ。何度も言いますが反戦平和はダシですから。

へへへ、ついに認めてもらえましたね。反戦・平和を求めて対策を練っていく活動は非暴力解決を求めてるわけで、結構大変なプレッシャーと勇気との戦いでもありますので、一応今後は混同されないように・・・でも無策で軍事制裁を放棄するのには私も反対ですからJSFさんの言い分もわかります。(そこは私たちの意見の接点ともいえます)

>>エチオピアが見放された理由は黒人国家だから。 というより、イタリア以外の国でエチオピアに魅力を感じていた国が無かったからです。

でもこのイタリアのエチオピア侵攻で、「国際社会」が何もしなかったのを見てヒトラーはラインラント進駐を決めましたので、やはりここで「国際社会」が何か対策を打っておけばラインラント進駐でさえも、起こらなかったかもとなります・・・が。下のJSFさんのご指摘を引用させていただくと、

>>疑問も何も、“ベルサイユ条約を厳格に適用する”だけでドイツは圧迫されます。
少なくとも軍事力は大きな制限を受け、ドイツ再軍備宣言は撤回されたことでしょう。
>>例えて撤退してもベルサイユ条約の厳格化,と言う報復がドイツ軍の手足をもぎ取ります。
>>・・・勘違いしないで下さい、ストレーザ戦線は対ドイツ非難決議に過ぎません。

そうすればかなりの平和解決に進んでいたかもしれませんね。一体だれがドイツを野放図にしたのでしょうね。

>>時期外れです。当時の日本軍は北方重視でした。 ゾルゲ事件は1941年です。1930年代にシンガポールに攻めこむなど荒唐無稽です。

おっと、この点に関する記述は私が完全に間違っていました、すみません。さすがにその時期に香港やシンガポール侵攻はしないですよね。でも、イギリスは中国に向かって進出していく日本に対して懸念があったとは考えます。1931年から満州事変が起こったし、1933年は日本(とドイツの)は国際連盟を脱退したし、1934年12月は日本はワシントン海軍軍縮条約破棄を通告しました。そして、 1936年8月にできた広田内閣はソ連の脅威排除とアジア南方進出を日満中3国提携の実現などの方針などを掲げていたし、1936年11月には日独防共協定も結ばれますね。(そして1936年12月にワシントン・ロンドン両海軍軍縮条約は失効する)香港に植民地があったイギリスは、そういう点で日本を脅威だと思っていただろうし、(イギリスがナチスに対してあった気持ちと同じように、ソ連と日本がもっと殺り合えばいいと思っていただろうけど)香港に対する懸念はあったでしょうね。

どちらにしても、お互いが納得して次の話題に進めるように、二人の最低限の基本意見をまとめておきます。この意見以上に妥協することはないし、違いと共通点がはっきりすれば、お互いの意見も違うなりに尊重できますので・・・。

JSFさん:ドイツがラインラント進駐をしたときに国際社会が軍事制裁をしていれば、第2次世界大戦は小規模ですんだ。第一次世界大戦の厭戦モードが第2次世界大戦を引き起こした。

みんみんパイ:イギリスが自国・自国の植民地の防御だけに力を入れ、ナチスを野放しにするような政策や、共産主義になったソ連と仲たがいするような政策、フランスを見捨てるような政策を立てて、「国際社会」と協力して平和的な解決を図ろうとしなかったことが引き金で第2次世界大戦は起きた。ドイツのラインラント進駐を制裁しなかったことだけが原因と限定できない。

二人の共通点:「厭戦モード」、又は「無策の一時的な平和解決」が第2次世界大戦を引き起こした。

みんみんパイの解決点:「反戦・平和」という非暴力を求める運動は「無策の一時的な平和解決」とは違う。だから、非暴力を求めることは別に戦争を助長することではない、ということは主張できた。

それではちょっと次の話題に移っていきましょう。

>>そういう思想は左右に関係ありませんよ。フランスはミッテラン時代でも自国の権益を強く守りました。ソ連や中国は?・・・言わずもがな。自国の権益を守るのは当然の理です。

わかりました。言い方をかえます。私の言及したアメリカの「右派」はネオコンです。ネオコンは新保守主義、実業界の利益を支持する人々です。彼らの中にはユダヤ人が多く含まれ、シオニズムに沿ってイスラエルを強く支持し、そして信じられないくらい金持ちの人ばかりです。アメリカの金持ちは日本の金持ちとは比になりません。そして金があるのに、もっとお金がほしい人々の集まりです。そうとう貧乏な人もたくさんいるのに、まったく気にしないで金持ちでい続けたい人々の集まりです。自国の経済だけ守っておこう、というアイデアは特に彼らの財産だけ守っとこう、レベルかもしれません。

あまりにも議題が大きいのでこういう説明しか今しませんが、自分の(アメリカの)言うことを聞く国をできるだけ作っておいて、マクドナルド・KFC・マリオットなどなどのアメリカ資本の企業をそこらじゅうの国々で発展させ、アメリカの企業家をピラミッド経済の頂点に立たせ続けよう、というアイデア、と説明したらいいのでしょうか。(その頂点の人々がネオコン系)

せっかくいうことを聞く国を作っても日本ほど経済発展させたら失敗だが、日本のようにアメリカの言うことを聞く国をたくさん作りたいと、今回のイラク侵攻になる前もよく日本をダシにしてイラク征服について語られていました。こういう考えは別にネオコンでなくとも、アメリカの全体的な外交政策を物語っていますので、こういう背景を念頭に次の話題を考えていきましょう。

>>湾岸戦争にまで遡りましょう。フセインはクウェート侵攻時、ソ連の援護が受けられるものと理解していました。そうすればアメリカ軍は容易には動けないだろう・・・しかし、当時のソ連は崩壊寸前で中東に手を出す余裕は全く無く、放置されてしまいます。これがフセイン最大の誤算です。

果たしてそうでしょうか?冷戦が終わったとされるブッシュとゴルバチョフが話したマルタ会談は1989年に行なわれたし、ベルリンの壁崩壊も1989年でしたね。最終的にソ連が崩壊したのは1991年6月頃ですが、1990年7月25日にイラクがクウェート侵攻した時点でソ連の国力はアメリカに太刀打ちするほどはなかったも同然ですので、最初からソ連が味方につくと考えていたとはなかなか考えにくいと思います。でも、多国籍軍で攻められるとはやはり思ってなかったと思います。どちらかというとイラン・イラク戦争で力をつけたその自信の延長で、このくらいはいけるだろう、的なアイデアだったのではと感じます。

フセインが力を特につけたのは1989年頃のちょうどイラン・イラク戦争が終わった辺りです。なぜ力をつけたかと言うと、沢山の資金がアメリカとイギリスから廻ってきたからですね。アメリカはイラン革命がアラブ諸国に広がり世界的に影響を持ってほしくなかったので、フセインを協力に支持しましたね。フセインがクルド人の大量虐殺できたのも、イギリスからイラン・イラク戦争時に援助された大量の資金があったからですし、その資金を元手にかなりフセインは危険な存在になりました。

おもしろくないですか?1989年まで仲の良かったアメリカとフセインはたったの2年後に、しかもイラン・イラク戦争よりもかなり小規模なクウェート侵攻でアメリカに標的にされるんです。イラン革命を駄目にする為にアメリカに後ろ盾してもらって戦った8年もの戦争は認められて、それに比べれば何てことない侵攻を非難され攻撃されたわけです。

しかも、アメリカは湾岸戦争終結後、アメリカはわざと(シーア派の)民衆の革命を黙殺してフセイン政権を転覆させなかったわけですし、イラクに経済制裁をわざと与えて二度と民衆にその革命の力を与えようとさせなかったのもアメリカの政策だったりします。

だからフセインは大量破壊兵器を沢山作りました。そして沢山のクルド人を殺し、イラクで多部分を占めるシーア派を弾圧して自分の都合のいい国を築くことができましたね。

ちょっと長くなりまして、私にも時間の都合がでてきましたので、かなり中途半端ですが今日の議論はこれで・・・。(ひえーすんませんっ!考えすぎて頭痛が・・・)でも一応次の話題の問題提起はできたと思います。よろしくお願いします。では、また!

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この書き込みの上から6個目の最後、 >例えて撤退してもベルサイユ条約の厳格化,と言う報復がドイツ軍の手足をもぎ取ります。
>・・・勘違いしないで下さい、ストレーザ戦線は対ドイツ非難決議に過ぎません。
-----
この後の分が消えてしまいました。その後のと意味がつながってなくてすみません。今こちらは夜中でちょっと直せないので、明日直します…(折角書いたのにぃ〜…涙)

(8月26日12時44分)

+++JSFさんからの書き込み
>へへへ、ついに認めてもらえましたね。

最初から言ってるじゃないですか。
反戦平和主義の国家元首など居ない。平和とは戦争ではない状態を示すものだと。

>一応今後は混同されないように・・・

混同したのは貴方の方でしょう。私は「反戦平和」と「反戦平和運動」を分けています。

>・・でも無策で軍事制裁を放棄するのには私も反対で >すからJSFさんの言い分もわかります。

要するに私の言いたい点は其処です。

>そうすればかなりの平和解決に進んでいたかもしれませんね。

イタリアのエチオピア侵攻時に国際社会が強く干渉していたら・・・実は日本皇族とエチオピア王族の縁組が決まる寸前でした。もう少しで日本はエチオピア紛争への介入する名目を手にし、エチオピアを救えていたかもしれません。

ただ、イタリアのエチオピア侵攻が無くドイツが1936年時点でのラインラント進駐を控えていても世界大戦は起こっていたでしょう。

ドイツが1936年の時点でラインラント進駐を控えた場合。
この状況で3年後に世界大戦が発生しなかったか?

・・・実は関係無いのです。
1936年の時点で英仏が軍事制裁を掛けたならば英仏が優位に戦闘が終結したでしょう。
しかしエチオピア戦争が起こらず、ドイツがラインラントに進駐しなければ英仏が介入する理由が消え去ります。1940年、戦力を整えたドイツ軍がフランスへ攻め込む場合、ラインラントの有無は関係ありません。ドイツ軍主力はアルデンヌを通過して侵攻したのですから。

>私の言及したアメリカの「右派」はネオコンです。

・・・どうも皆さん、「ネオコン」という言葉を間違えて使ってるような気が・・・

>彼らの中にはユダヤ人が多く含まれ、シオニズムに沿ってイス >ラエルを強く支持し、そして信じられないくらい金持ちの人ば >かりです。

ラムズフェルドやチェイニーは新保守派(ネオコン)というよりは旧保守派。

>そうとう貧乏な人もたくさんいるのに、まったく気にしないで >金持ちでい続けたい人々の集まりです。

どの国の指導者もそんなもんです。
むしろ金正日に相応しい言葉ですね。

>1990年7月25日にイラクがクウェート侵攻した時点でソ連の国力
>はアメリカに太刀打ちするほどはなかったも同然ですので、最初からソ連が味方
につくと考えていたとはなかなか考えにくいと思います。

フセインは其処を読み違えました。
貴方はソ連が崩壊するなんて、1990年の時点で予測できていましたか?
それにフセインが望んでいたのは外交的圧力であり、イラク領内にソ連軍を招き寄せるような意味ではありません。

>どちらかというとイラン・イラク戦争で力をつけたその信の延長で、
>このくらいはいけるだろう、的なアイデアだったのではと感じます。

イラン・イラク戦争の時もイラクはソ連の支持を得ていました。

>しかも、アメリカは湾岸戦争終結後、アメリカは
>わざと(シーア派の)民衆の革命を黙殺してフセ
>イン政権を転覆させなかったわけですし

妥当な判断です。

シーア派による革命・・・それはイランのホメイニ革命によるイスラム原理主義の波がイラクに押し寄せる事を意味します。イラクはイランに飲み込まれてしまうでしょう。

そうなればイラン・イラクとサウジ、シリアが戦争になる可能性が非常に高くなります。彼らは中東に置けるイランの膨張を決して許さないでしょう。シリアは独自に「大シリア圏」と呼ばれるアラブ統一構想を持っています。サウジはサウジで自身を中東の盟主と自負しています。衝突は避けられません。

ちなみにサウジとクウェートはイラン・イラク戦争中にイラクを支援していました。そしてイスラエルはイランを支援しています。

もしイラクを従えたイランと他の中東諸国が戦争になればイスラエルは、今度はシリア・サウジ側に支援するでしょう。中東は炎に包まれます。

>イラクに経済制裁をわざと与えて

「わざと」

・・・は? 経済制裁をしなければフセイン政権が打倒されていたとでも?

ならば太陽政策をしてあげていた北朝鮮の金正日政権は何故、打倒されないのでしょうか。
国連決議に違反すれば制裁は当然ですが。

(8月26日17時31分)

+++めだかあめさんからの書き込み
みんみんパイさん
>わかりました。言い方をかえます。私の言及したアメリカの「右派」はネオコンです。ネオコンは新保守主義、実業界の利益を支持する人々です。彼らの中にはユダヤ人が多く含まれ、シオニズムに沿ってイスラエルを強く支持し、そして信じられないくらい金持ちの人ばかりです。
================================
はじめまして。
突然ですが、面白そうなので横レスさせてください。
ネオコンとシオニストをごっちゃにされているみたいなので。
ネオコンは1990年代前半まではグローバリストと呼ばれていた人たちの流れを汲む人たちです。
どちらかというと、グローバリストはシオニストと決して仲が良いわけではなく、むしろイスラエルの政策に批判的な立場を取っていたようです。
今でも、ロードマップをまとめたのはネオコンといわれる立場の人たちですし、それに対してシオニスト達はあまりいい顔をしていません。

宗教的にもキリスト原理主義的性格を持つネオコンとユダヤ教を信じるシオニストとは相容れないものがあります。
最近はネオコンのキリスト教原理主義に眉をひそめるグローバリスト達もいます。 (キリスト教原理主義者は進化論も信じなければ、天動説も信じないというムチャクチャなこと考えている人たちが多いそうですから)

(8月27日0時57分)

+++Minminpieからの書き込み
JSFさん、散乱した文章にきちんと返事を書いていただいていつも本当にありがとうございます。そしてめだかあめさん、はじめまして。書き込みとご指摘を頂いて本当にありがとうございます!少々話題が散乱していて、何から書いていけば議題が分かりやすく具体的に、まとまっていくだろうと昨日回答を書きながら悩んでいました。一遍に書いていくと途方もなく時間もかかり書き込みも長くなってしまうので(一つ一つが長い議論になりますもんね)・・・。ですからせっかくめだかあめさんも書き込みしていただいたことですのでこれからの順序立てとしてまず、ネオコンについて私たちの意見を交換し合ってから、1.フセインのクウェート侵攻時の状況、2.シーア派による革命が起こる意義と他国の策略、3.イラクで起こった経済制裁の意義、と順を立ててまとめながら(まとまればよいが・・・)書き込みをしていきたいと思います。それでもいいですか?! そして先の第2次世界大戦の基本的な原因については、一応まとまったつもりですので、明確に話題を進めていくためにそのことは割り切って次の話題に進めていこうと思います。よろしくお願い致します。

それでは、思うことを書いていきたいと思います。

まずJSFさんのご指摘から。
>>ラムズフェルドやチェイニーは新保守派(ネオコン)というよりは旧保守派。

ラムズフェルドやチェイニーはユダヤ人ではないし(WASPと呼ばれるアメリカ白人です)、ネオコンの後ろ盾はありますが実際的にネオコンではありませんし、私はネオコンという言葉で彼らを指していませんでした。彼らはキリスト教原理主義の右派だと思います。そして、キリスト教右派は反ユダヤ的要素があります。でも、ネオコンは反ユダヤ的な彼らをボスとしてユダヤ人がくっついた派閥です。キリスト教右派のラムズフェルドやチェイニーは彼らのアイデアを組み舵取りをしているようなもので、ネオコンの意見をもとに政策を進めています。(右派はイスラエルを中東一の国にすることでアメリカが石油のコントロールができることを望んでいるし、ネオコンのユダヤ人としては右派と協力すればイスラエルの中東での地位を確保できるので彼らの思惑が一致する。)ちなみに私の職場はそのリチャードパールとも仲がよく、外交政策系のシンクタンクですがトップはユダヤ人ですし、理事メンバーもほとんどユダヤ人ですし、サポートメンバーも3分の一はユダヤ人ですね。メンバーも、トップも、理事も彼らはすんごい金持ちです。そして、どこかの会社の社長とか、そんな人ばかりです。

ユダヤ系アメリカ人はアメリカの全体で2-3%しかいませんが、選挙では彼らの票集めをしないと絶対勝てないと言われています。資金が彼らから来るからです。ユダヤ系アメリカ人には沢山のリベラル派もいますが、現在ネオコン派にいるのも代表者を見れば分かるとおり、ネオコン派もユダヤ人が主だと思います。だからネオコンが出す政策はある意味シオニストのアイデアが組まれているのでは、と私は考えています。イスラエルという国が建国できた今、現代的な意味で、最終的にイスラエルに世界が属すべきだという理念というのでしょうか。それが、ネオコンにいるユダヤ人の「グローバリスト」中の「グローバリスト」の最終的なアイデアなのではないかと。「グローバリスト」のアイデアでアメリカを世界の覇者に、というよりも、裏で資金と政策を操りアメリカを盾にして動かしながら、最終的にユダヤ人とイスラエルに安全と繁栄をもたらそうというか・・・私にはネオコンにいるユダヤ人の動きがそういう風に見受けられます。

そこでめだかあめさんのご指摘を引用させていただきますが、
>>どちらかというと、グローバリストはシオニストと決して仲が良いわけではなく、むしろイスラエルの政策に批判的な立場を取っていたようです。今でも、ロードマップをまとめたのはネオコンといわれる立場の人たちですし、それに対してシオニスト達はあまりいい顔をしていません。

私の解釈ですけれども「グローバリスト」はユダヤ人だけではないですからアメリカを中心に軍事的にも経済的にも世界を制覇しようという風になりますが、(以前私が説明した>>マクドナルド・KFC・マリオットなどなどのアメリカ資本の企業をそこらじゅうの国々で発展させ、アメリカの企業家をピラミッド経済の頂点に立たせ続けよう、というアイデア>>につながりますね)、その流れを組んだネオコンのユダヤ人の場合はアメリカを盾にイスラエルとユダヤ人の繁栄を、となりますのでグローバリストはイスラエル寄りのシオニストにいい顔をしなくて当然のようにも感じます。

そして、ロードマップのことなのですが、もしめだかあめさんが「ネオコンといわれる立場」の人をチェイニーやラムズフェルドだとして書き込みされているのならば、ロードマップは「ネオコンといわれる立場」の人が作ったと思いますが、ユダヤ人を中心にしたネオコン派閥が作ったとは考えにくい内容だと思います。チェイニーやラムズフェルドはキリスト教右派なので、ネオコンと関係のある立場上イスラエルは大切にしなくてはいけないのですが実際イスラエルはどうでもいいと思っていると思います。

ブッシュJRにしてはなおさらです。ネオコン・イスラエルびいきという世界の反発を避けるためにパレスチナ寄りの和平案にしたかもしれないし、ユダヤ人のネオコンに政権を飲み込まれるわけにはいかないとしたかもしれません。ただ、あまりユダヤ人の反感を買うと、次の選挙に勝てませんのでどういうことなのか分からないですけれど・・・。

一応最後に付け加えておきますが、リベラル系のユダヤ人の方々はシオニスストという言葉をネオコンに当てはめてしまうと、反ユダヤが世界に増えユダヤ人全体でのマイナスになりますので、当てはめないようにといっているようです。確かに私の周りには沢山のユダヤ人がいますし全部が全部シオニスト的な人々でないですから(スーパーリベラルなチョムスキーもユダヤ人ですし・・・)定義をしてはいけないですよね。でも傾向性としては見過ごせないのではないかと思います。

少々アイデアがはっきりしてきましたでしょうか? もし分かりにくかったらどうぞ聞いてくださいね。ここで一回意見をまとめて、このネオコン思想を基に、湾岸戦争・先のイラク侵攻・アメリカのアジアの戦略などなどを話していけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。ではまた!!! 今日も良い一日を。

(8月28日4時58分)

+++JSFさんからの書き込み
みんみんパイさん
>ネオコンについて私たちの意見を交換し合って

今やネオコンはユダヤ系だけではなくなりましたから、亜流も含めて分類が面倒ですね。相対的にシオニズムの影響もあまり大きくなくなったのでは、と思います。

>キリスト教右派のラムズフェルドやチェイニーは彼らのアイデア
>を組み舵取りをしているようなもので、ネオコンの意見をもとに
>政策を進めています

むしろ逆で彼らがウォルフォウィッツらの親分。
結局のところネオコンは思想なんですが、今はたまたま彼らの思惑とネオコンの思惑が一致したと考えるべきではないかと。

ロードマップについてですが、確かにアメリカはユダヤロビーの影響を受けてきました。しかし逆にアメリカがイスラエルへ圧力を加え続けてきたのも確かです。

しかし中東和平はこれまで肝心なところにくると、テロで崩れました。ラビン首相が暗殺されたのは・・・きっとゴラン高原の件でしょう。彼が暗殺されなければ、もしかしたら911テロも無かったかもしれません。

(8月28日8時50分)

+++Minminpieからの書き込み
JSFさん、いつもお返事本当にありがとうございます。私も分かりやすく自分の意見が伝わるように今日も頑張ります!それでは思うことを書いていきたいと思います。

>>今やネオコンはユダヤ系だけではなくなりましたから、亜流も含めて分類が面倒ですね。相対的にシオニズムの影響もあまり大きくなくなったのでは、と思います。

ユダヤ系の研究者が立てたPNAC というシンクタンクが台頭してネオコン派閥ができ、リチャードパールを始め現在でもアメリカの政策に影響を与えていますが(そして彼らが代表格である限りシオニスト思想はネオコンから消えないと思うのですが)、例えばJSFさんの考えている亜流を含めたネオコンというのはどのような解釈をされているのか、少々教えていただけませんか? 私の場合、環境や住んでいる土地柄、極右派ユダヤ人の思想にしか取れないのです。

状況をもし例えにするならこんな感じでしょうか。日本で、在日韓国人などの少数派の方が右寄りの政策研究所を作り、彼らが沢山のお金をトップの政治家に寄付し、それを受けた内閣にいる政治家数人が、日本の軍事産業を上手に潤しながら韓国の利益になるような戦争を繰り返しつつ政策を立て続ける・・・。そしてそれがXXXX派閥だとして、そのXXXX派閥の思想に助長されてXXXX派閥の亜流が生まれたとします。亜流が生まれていても、政権に直接影響をあたえているのがその少数派が設立した政策研究所であったら、やはり韓国びいきだ、という気持ちは多数派の日本人には抜けないでしょう? アメリカにいるネオコンはそんなイメージです。少数派でべらぼうにお金を持っているユダヤ人の右よりの人々がネオコンという派閥をつくり、政策研究所を作り、政治家のトップに多額の献金をしてアメリカの軍事産業を潤しイスラエルよりの政策を立てていく・・・。もちろん政治家は他の派とも協調して政策を進めていますが。

>>むしろ逆で彼らがウォルフォウィッツらの親分。
私もそれを意味したつもりだったんですけれど、私日本語ちょっと間違ってましたね、きっと? すみません!

>>結局のところネオコンは思想なんですが、今はたまたま彼らの思惑とネオコンの思惑が一致したと考えるべきではないかと。

そうですね、今はたまたま思惑が一緒だと思います。自分の前の書き込みをもう一度引用しますが、

>>右派はイスラエルを中東一の国にすることでアメリカが石油のコントロールができることを望んでいるし、ネオコンのユダヤ人としては右派と協力すればイスラエルの中東での地位を確保できるので彼らの思惑が一致する。

と、言うのがそのたまたまの思惑なんだと私は考えています。イラクは中東では先進国でしたし、石油もありますし、昔から中東の諸外国に狙われていたイスラエルにはイラクの存在は脅威だったでしょうし、アメリカにしてはフセイン政権が倒れて日本の様なアメリカよりの政権を立てない限り石油がコントロールできないから、と大雑把ですけれどもそういう思惑が一致しているのではと私は思います。

>>ロードマップについてですが、確かにアメリカはユダヤロビーの影響を受けてきました。しかし逆にアメリカがイスラエルへ圧力を加え続けてきたのも確かです。

イスラエルへ圧力は続けてきましたけれども・・・資金をたっぷり与えて、パレスチナ以上に他の国を侵略しないように、という圧力なのでしょうか? どうやったら詳しく言えるのかしら?アメリカの最大の海外援助国は長い間イスラエルですね。日本で言うODA的な資金援助で、アメリカ全体の約3−4割はイスラエルに行っているとなっています。今では中東一の軍事国家ですね。あの狭い土地で核爆弾も200発はもっていますし、徴兵制も確立されてますね。軍事力的には飽和状態のようにも私には見えますが、でもまだ年間約30億ドル(約350億円)は資金援助されているそうです。そしてイスラエルはアメリカからそうやって手に入れた武器を諸外国に売却と・・・。*1 パレスチナの人々はテロを起こし続けていますが、イスラエルのように国はないし軍事力はないし・・・ある程度パレスチナ側の肩を持ってロードマップを立てないとアメリカがイスラエルをバックアップしているのは明白ですから説明がつきませんよね。

→→続く→→

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